にんにくの天ぷらはじめて食べた

先日会社で研修があり、同期が数人、久しぶりに顔を合わせました。新人研修の2週間を一緒に過ごし、それぞれの配属先へバラバラになり数年。何かのおりに顔を合わすことはあっても、皆で一同に顔を合わせることはめったにありませんでした。せっかくだから、研修のあと、飲んで帰ろうということになりました。研修センターのある地元の駅前にある小さな居酒屋で、なんの前情報もなく、特に期待もせず入ったのですが、出てくる料理がどれも美味しく、めったにこない研修センターの地元の駅前であることが残念に思えるほどでした。にんにくの天ぷらもこの時初めて食べました。最初、何を食べているのかわからず、芋か何かと勘違いしてしまったのですが、同期の一人がにんにくだと気付いて教えてくれたのです。あのにんにくが天ぷらにするとこんなにほくほくと美味しいなんて、驚くとともに嬉しくなりました。

私は母子家庭育ちであまり裕福ではなかったため、食生活も乏しく、大人になってから初めて食べるという料理がもともと多いのです。たかがにんにくの天ぷらがこれ程美味しいなんて、知らずに今まで生きてきて、なんだか損してきたような気がします。それを同期たちに話したところ、それは違うと言うのです。彼らにしてみれば感動もなにもない居酒屋での食事に、この年になって初めての経験や美味しさに対する感動があるなんて、それは幸せな人生に他ならないというのです。そういわれてみればそんな気もしてきて、そう言ってくれる同期たちがいることが、何より私が幸せな証拠だと改めて思いました。

終電に間に合うようにお店を出て、また電車に揺られ帰ったのですが、とても良い時間を過ごせました。